
第1回
「A○YAN応募しなよーー」
会う友達、会う友達皆に言われた。
それまではあまり見ていなかったので
(ア○ヤンスタッフごめんなさい!うそついてました!)
なんだろ?と思った。
『第一回デザイナーオーディション』デザイナー募集!!!
なんだ、このことか。どうせ受からないしなぁ。
相方の柄沢も友達に言われて番組を見ていたのでさっそく相談!!
「どうする?試しに受けてみる?まだ知らないデザイナーとも会えるし。
ま、マイナスにはならないよね。それに、テレビに映るかもよっ!」
なんて軽〜く思っていた。
1999,8,某日
忘れていた頃に、第一次オーディションの開催通知がくる。
三日後に集合。←ずいぶん急だよ。
会場は大きな会議室で、順番に作品やデザイナーの顔写真を撮った後面接が行われた。
三ケ所位に分かれて面接官一人に固定カメラ一台が私達に向けられた。
(なんか、オシャレな面接官だなぁ。スタイリストさんかなぁ?)と思っていた人は
かなり後になって分かったのですが、実は番組の超大物プロデューサー!!!
「二人って付き合っているの?」
面接は予想していた様なことをきかれた。
もちろん、服の事の方がいろいろ聞かれたけど。
(こっちは遊びでデザイナーやっているわけじゃない!)
(付き合っているとか関係ない!おちょくるな!!!)
でも私達も大人だし、ここはうまく対応しないと。笑顔で答えましたよ。
その帰り観覧車乗ったり、フジテレビ行ったり。
「どうせ受からないけど、初めての事だったからおもしろかったよね。
お台場観光に来たと思ってさ。」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
1999,11,某日
今度こそ、ほんとにほんとにア○ヤンのことなんて忘れてた。
久しぶりにア○ヤンを見ると、
「受かった人には電話連絡が数日中にあります!」こんな事を言っていた気がする。
(そっかぁ。まだ結果でてなかったんだ。ま、受からないっしょ。
服あまり見てもらってないし。)
二日後相方の柄沢より電話が・・・。
柄 「ア○ヤン受かったよ!」
りか「なにぃーーーーー?」
柄 「電話来た」
りか「うっそ!!まじで?」
柄 「でも一週間で中○エミリの服作るんだって。テーマは街で着る服だって。」
りか「一週間!?サイズは!?靴とか小物も用意するの!?」
柄 「サイズSだって。身長位しか教えられないんだって。
小物とかは用意したければしていいんだって。」
りか「なんじゃそりゃ!!!ぴったりした服とか作れないジャン!シルエットとか
どーーーすんのよ!!!」
柄 「俺にそんな事いわれてもさ。」
りか「だってデザイン考えるの隆志じゃん!あまり体のラインがでるのはだめだよ!」
りか「上下作らなきゃいけないからデザインなるべく早くしてよねっ!」
普段やる事じゃないから相方の柄沢はデザインに悩んでいた。
ほんとはプラスティックルージュらしさをどーーんと入れたかったけど
テーマが中○エミリが街で着る服だし。
もちろんプラスティックルージュらしさを入れながらテーマにそった。
けっこう時間ギリギリまでかかった。
作った服はグレーのチェックに赤の合皮を取り入れて、
ベストっぽい上着と巻きスカートを作った。
(いい出来だ!しかもかわいい!)
<第二次審査>
都内スタジオ
スタジオ入り口からもうカメラがまわっている。
「出来はどうですか?自信ありますか?」
たぶんこんな事を聞かれた。
テレビなんてフジテレビの『ダイバッテキ』以来で
(一緒にクラブマニア、バンバンも出たよ!)
緊張してたからあまりくわしく思い出せないけど。
11組13人。二次審査まで通った人数。
みんな信じていなかった。(どうせ他の会場でもやっているんでしょ?)
でも受かったのはほんとに11組13人だった。
「控え室から出ないで下さい。」
えぇ〜!?
「今日は夜までかかります。」
え、えぇ〜!?朝からいるじゃん!
ほぼ密室状態の中にライバル達と一日一緒!!!
最初は闘志むき出しだったみんなもさすがに一日一緒だと
ちょっとした連帯感みたいなのが出てきた。
名刺交換したり、写真撮ったり、自分のブランドのこと紹介したり。
しまいにはこんな所に閉じ込めたア○ヤンに対してみんなで文句言ってた。(笑)
↑せっかく受かったのに!
審査は順番に下の階のスタジオに呼ばれる。中にはまだ入れなくて、廊下で待機。
まず中○エミリに服を着せて(もちろんスタイリストさんが着せるから、
その間私達はスタジオの廊下をはさんで前にある掃除用具入れみたいな所に入れ
られて直接会わないようにされた。)←ほんと!
タレントって何様!?って思いました。
‥‥でも他の人の作品を見ないようにだったらしいけど……。
控え室とは比べ物にならない位だだっぴろいスタジオの真ん中に机があって
周りにスタッフがた〜くさんいて、偉いんだぞ!っていう感じの人が
さらに3人位いた。
着せたらその特徴などをカメラに向かって言い、
その後面接官が3人位質問をしてきた。
「二人は結婚するの?けんかはよくする?」‥‥‥また来たか。
たしかに男女の二人組のデザイナーを見たら聞きたくなるか。‥‥‥ちょっと悟った。
他にはこれからの夢とか、もし受かったらニューヨーク行くけど大丈夫か、とか、
応募動機とかを聞かれた。
みんな「受かっても忘れないでね!」と言い合っていた。
この中から一組有名人になる人がいるわけだからつながりを持っておかないと。
他の人はテーマにそって、というより自分達の色をど〜んと出していた様な気がした。
「やっぱりもっとプラスティックルージュらしさを出せば良かったかね。」
「テレビに出るかもしれないからね」
「でも精一杯やったから悔いはないよね。いい思い出になったよ。」
私達は(この中から残る5組はあの人とあの人と‥‥‥)なんて考えていて
(まるっきり、ほんとにだめだね)とあきらめていた。
無事終わった。
と思っていた。
一週間くらい経ち、再び相方の柄沢より電話が‥‥‥。
柄 「ア○ヤンから電話きたよ。」
りか「なにぃぃぃぃ!?も、もしや受かったのーーーー!?」
柄 「違うよ!置いてあるお店とか作業風景とか撮りたいんだって。」
りか「な〜んだ。まだ誰が受かるか分からないの?」
柄 「まだ決まってないらしいよ。」
りか「そっか。いつ撮るの?」
柄 「近いうちに撮るらしいよ。だからお店に確認とらないとね。」
りか「そーだね。あっ!作業って二人一緒じゃないとだめじゃんね。
たかしんちにいろいろ持って行かないと。」
大変だ!!!
事務所があるわけじゃないので、二人共自宅で作っている。
いつもはどこかに集合して相方の柄沢が書いたデザイン画をもとに話し合いをする、
そして作るのはりか担当。
だから撮影の為に作る道具をたかしんちに運ばなきゃ。
たかし(相方の柄沢のことね。そろそろいつも呼んでいるように書いてもいいかしら?
「相方の柄沢」ってさすがに長くてめんどうだから。)の家にも道具がたくさんある
けど、りかの道具の方がプロ仕様なので(ちょっと自慢。)
テレビに映った時その方がいいから。←見た目も大事!
<撮影日>
りかは前日からたかしんちにのりこんで準備万全で待機していた。
スタッフが二人きた。名刺を初めてア○ヤンの人からもらった。
さっそくお店に行く。
店長のお話を撮ったり、納品に行く風景を撮ったり、私達のコメントを撮ったりした。
たかしんちへ帰る。
服作ってるぞ!って感じのを撮る。
(ほんとはもっと違うのに。)でもしょうがない。
一通り撮り終わると、次は二人のコメントを撮るらしい。
スタッフ「実は受かりました。」
二人 「‥‥‥えっ!?」状況がまるで把握できない。
スタッフ「あれ?喜ばないの?」
二人 「‥‥えっ!?なにが!?」意味わからない。
スタッフ「受かったんだよーホントだよー(笑)」
二人 「うっそ!まじ!?すげ〜!!!」なんかおかしくて笑いが止まらない。
スタッフは私達があまりにも喜ばないので残念そうだった。
だって、びっくりだよ。まったくあきらめていたから。
二人ともあまりの驚きと喜びでちょっとおかしくなったらしく笑いが止まらなかった。
実際うれしいけど、それよりびっくりして訳が分からなかった。
喜びはスタッフが帰ったあとじわじわわいてきた。
やった〜〜〜!!!!うかった〜〜〜〜!!!ニューヨークだ〜〜〜〜!!!!
海外は二人とも初めて。かなりうれしい!!!
そうそう、実は受かった人だけお店とかのロケをしたらしい。
そう言われてみると、パスポートを一応とっておいて下さい。
とったらコピーを送って下さいって言われてた。
もう電話が来た時点で受かっていたんだな。
二人とも気付かなかった。
そして他の人とは絶対に連絡を取り合ったらいけないと言われた。
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1999,12,5(たぶん)
<テ○ビ東京>
緊張していて集合時間よりかなり早く着いてしまったので、
近くのコーヒー屋で時間をつぶすことにした。
「あっ!プラスティックルージュの二人やん。」←大阪弁だった。書き方あってる?
それは、これからニューヨークで壮絶ともいえる戦いをすることになる、
ご・あきうえだった。
3人で誰が受かったか予想したり、ロケはどうだったか話したりして時間を
つぶした。
受かったのは5組6名。私達だけ二人組。
これからの説明を受ける。
他のテレビに出てはいけないとか、今売っている服は全部さげなきゃいけないとか言
われた。
それと、親以外受かった事を言ってはいけないって言われた。
たしかに情報がどこからもれるか分からないしね。
私達は純粋に守った。けっこうビビリ屋だから(笑)
出発は12月10日前後だと言われる。
こりゃ大変だ!!!
海外旅行(旅行じゃないけど)なんて初めてだから何を持っていっていいか
まるで分からない。
変圧器とかいうのがいるらしい。大変!
ミシンは持って行かなきゃいけないし、アイロンも持って行かなきゃいけないし。
1ヶ月いるらしいから服もたくさんいるし、化粧品とかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
こんなにあるのに荷物一個にしろなんて無・理・だ!
スタッフにさっそく電話して荷物増やしてもいいか頼んだ。
1999,12,8(たぶん)
この日ファッションショーがあった。
その最中ア○ヤンより、電話が。
出発は12月10日といわれる。
朝6時にスタッフルームに集合!!!りかんち田舎だから電車がない!!!
うちの父に車で送ってもらうように頼み込んだ
(‥‥ミシンとか荷物いっぱいだから一人じゃ運べないし。)
ホントは荷物は前日までにスタッフルームに送っておいていいはずだったけど、
ショーの日は帰りが遅くてうちの近くのコンビニは閉まっちゃう。
7時に開店11時に閉店。←昔のセ○ンイレ○ンみたいでしょ。
やっぱり田舎って不便だ‥‥‥。
家に帰ると大急ぎで準備をした。
わくわくする暇もなくとうとう出発の12月10日をむかえた。
★つづく★
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