↑作業中のワタシ(坪松)

最終回

<納品日1月4日>

『9日にフリーマーケットをやります。3着以上。』

・・・・・・はぁ!?
・・・・・・死ぬぅーーーーー

さすがにちょっとキレそうになった。
でもそんな暇もなく、さっそくフリマの会場となる所に案内された。

しかも歩いて行った!!!
こんなに疲れているのにプロデューサーはとっても早足で
疲れ過ぎてあまり道順覚えていない。←しかもおなか痛くなった。
(次は小○幸恵の方へ行かなければならないらしい。)

そう、デザイナーオーディションと平行して小室のオーディション
もやっていた。小○幸恵がロスにいて、スタッフはニューヨークとロスを
行ったり来たりしていた。
ボーカルオーディションの方はさすがに小室がやっているだけあって
とてもお金がかかっているらしい。
なのでスタッフはそっち優先。
うちらの方は課題発表とか大事な時くらいしかスタッフはたくさんこない。
楽だと言えば楽だけど、こっちだって本気でやっているのだから
こっちにも来い!!!って思った。
小○幸恵がニューヨークにいた頃は1人で夜出かけてビール買って
1人で飲んでたらしい。買い物も1人でカードで買いまくっていたらしい。
(スタッフ談)
うちらにはそんな暇ないけど。
あたりまえか、うちらはまだ1組に絞られてないもんね。

そうだ、フリマの話だった!
フリマはSOHOの中心あたりにある、空き地のような所でやる。
そこに出展している人のスペースを少しだけ借りて売るらしい。
この日もフリマをやっていた。近くには高級なお店もある。
よく観察して作る服を考えなければならない。
「3着以上」
何着作ってもかまわないってことだよね?
でも質が落ちてはいけないし、かといって3着だけだと
勝負にならないし・・・・
けっこう悩んだ。今まで作った服の余り生地があるので、
なんとかそれを使って作ろうということになった。

<1月5日>

今日は生地を買いに行く事にした。
そろそろ自分で両替したお金がなくなってきたので
また両替する事にした。
トーマスクックという両替所があって、いろんな国に対応している。
でも手数料が高くて¥50000が$426.70になった。
なんか、損した気分。

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買いやすいカットソーや、スカートを作る事にした。
値段もなるべく低く設定出来るように凝り過ぎないようにした。

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もう遊びに行くのは無理だと悟ったので、
とりあえず作りまくった。もう9日までの4日間は何も覚えていない。
あまりにも疲れ過ぎたのともうすぐ終わるという安心感が混ざって
変になっていた。
本当に覚えていないから自分でもびっくりした。

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<納品日1月9日>

とうとうきてしまった。

納品をしたらお店の近くを通っては行けない、と言われた。
他の4組も量で勝負だな、と思った。

これでもう3次審査の結果がでるのか。
12月10日に日本を出発して丁度1ヶ月。長いようで短かったな。
あまり遊びに行けなかったけどニューヨークにこれただけでいいや。
落ちたら明日帰るのかぁ〜。
1ヶ月って短いんだな。
毎日毎日服を作り続けていく生活って充実してて良かったな。
こんなに追い込まれなければやらなかっただろうし。
自分の限界って自分で決めたらそこまでなんだ。
こんなに頑張って自分達がもっと出来る事を知って良かった。
いい経験だ。
外国もお金ができたら行こう、とか、暇がないし、とか理由を付けて結局
行った事がなかったけど、本当に若い時に行けて良かった。
今までのちっちゃな考え方がだいぶ大きくなった。
生活もできたし。いろいろな事を吸収できた。
あ〜英語もっとやっとけば良かったなぁ。
帰国したら忘れないうちに勉強しよう!

ところで誰がうかるんだろ?
川内さんはすごく凝ってるからうかりそうだな、さとうくんも
けっこう売れてたし。みつみさんもデザインいいしな、ごうさんも
売れてたし・・・・・・・

えぇ〜〜〜〜っ!?

ぜったいうちら無理ジャン!!!!

しょうがない、みんなキャリアもあるし。
ここまで来れただけで目標達成だし。←目標はニューヨークだった。

うちらのアパートはもう次の日ゴンザレスがくるので
一足早くスタッフルームに行く事になった。←他の4組は明日早朝。

今日でこの部屋ともお別れだ。
ありがとう、ゴンザレス。←会った事ないけど。

しみじみしている場合はなかった!!!!
荷物をまとめて掃除しなければ!
家具のレイアウトも作業がしやすいように
変えていたので直さなければ!!!←けっこう力仕事。
あ〜〜〜〜洗濯もあった!!!
お金の精算もやらなきゃ!!!←レシートをスタッフに渡す。
段ボールもらいにいかなきゃ!!!←スーパーでもらえなかったので拾った。
けっこう怪しまれた。
(日本人が段ボールたくさんかかえてるぞ!)って思たに違いない。

今日中に荷物まとめてスタッフルームに持ってかないと!!
明日は他の4組は早朝に荷物全部持ってスタッフルームに集合だ!

他の4組よりいそがなければならなかったので、
余韻に浸る暇もなかった。

夜はスタッフの三○さんと飯○さんにおごってもらった。
うちらカップルだけね。

スタッフ「どう?自信ある?」
たかし「あるわけないじゃないですか!」
りか「もう受かる人決まってるんですか?」
スタッフ「まあね。」
りか「そっかー。」
なんか受かるか受からないかわからないけど、
食べるだけ食べた。
もう納品日はないからおいしく食べられた。しかもおいしい日本料理屋だし。

疲れ果てたうちらカップルはスタッフルームという
とても緊張するはずである所に寝かされたのに、
一瞬で深い眠りに入った。


<1月10日>

早朝引っ越しのロケの為うちらはみんなより早く起きて荷物を少し持って
アパートに戻った。
戻ったはいいけどロケが大変!
タクシーをとめるのがまた大変だった。
アパートのまえのヨークアベニューは両方向から車が来るのだが、
早朝だし、そんなに遠くまで乗らないので断られてしまう。
しかも怪しいタクシーが何度も止まった。←ぼったくられるぞ!
1時間真冬の早朝外にいたから、凍死するかと思った←まじで!!!
1時間も待ってたんだよぉ〜〜〜〜〜〜
荷物を歩道にそのままにしておく訳にはいかないし、
もううちらはアパートに入れないので外で待った!!
でもたかしが近くのコンビニのような所で
(最初にまずい牛乳とまずいパンとまずいソーセージを買った所)
あったかいコーヒー買ってきてくれた。

待っていると上流から川内さんが怪しい黒いタクシーに乗って
こっちに手をふってるではないか!!!
後で聞いたけど、運転手に
「お前達いくら払えるんだい?」と聞かれて
一緒にいたスタッフが「全部で$20しか持っていません」って言ったら
「しょうがない。」っていって普通のタクシー料金しか取られなかったんだって!
ほんとよかった!ぼこぼこにされるかと思った。
みなさんはきちんとイエローキャブに乗りましょう!!!

うちらもようやくタクシーに乗れた。

スタッフルームに集合した5組はソファーに座らされた。
カメラが3〜4台向けられている。
1ヶ月たってもやっぱりカメラは緊張する。

プロデューサー「もう時間がないのですぐに発表します」

       「名前を呼ばれなかった人はすみやかに荷物を持って帰国です」

5組「・・・・・・・」

プロデューサー「それでは発表します。」

しばらく沈黙
かなり長く感じた。
どうせ受からないとは思っているけど
発表はやっぱり緊張する。

おなかいたくなってきたよ。昨日たくさん食べたし、
寒いし眠いし緊張するし朝から大荷物運んで疲れたし。
早くしてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜たのむ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

プロデューサー「1組目は・・・・・・・・・川内ヨウコ。」

あ〜やっぱりな。川内さんは受かると思ってたよ。いいなぁ。
縫製きれいだしなぁ。あと2組か、誰だろ?
早く言ってくれ〜〜〜〜〜〜〜〜

プロデューサー「2組目は・・・・・ご・あきうえ」

え? ごうさんか。
そしたらもう佐藤君かな?売れてたし。早稲田だし。
関係ないか。
あー早く帰るなら帰ろうよ。
そんなに間をあけないでよ。時間ないんでしょ?
カメラもたくさんあってあちこち撮ってるし、
アップなんて撮るなよぉ〜〜〜

プロデューサー「3組目は・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ためすぎだよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もう帰ろうよーー
いいよ、もう。
どうせ落ちるし。

プロデューサー「・・・・・・・・柄沢・坪松カップル」

そっか、うちらか。

・・・・・・・・・えっ!?

・・・・・・・・・・・受かったの!?

・・・・・・・・・・・・・まじぃ???????
       
・・・・・・・・・・・・・・・や・やったぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

ホントにリアクション遅かった。
信じられない!!!!

えっ!?うそぉー!←うれしい!

ほんとに?←あんまり信じてない

でもうかったらしい。

佐藤君とみつみさんはすぐに出ていった。
もっと話がしたかったな。
一緒にずっと戦ってきたのに。
みんなで一緒に受かりたかった。
無理だけど。
勝負ってつらいな。
でも受かったからには佐藤君やみつみさんのぶんまで
がんばらないと。

プロデューサー「おめでとうございます!それではさっそく次のアパートに
        向かいます。」

       「次は3組共同生活をしてもらいます。」


受かって喜んでる場合はなかった!!!
ア○ヤン恒例の共同生活が始まる!!!
しかも1ヶ月!!!

でもがんばるぞ!!!!

そうだ!受かったんだぁ〜!
やった〜〜〜〜〜〜〜!!!


喜べるのは今のうちだけだった。
これからの1ヶ月はホント地獄だった。
帰りたいと思った。
負けず嫌いの私がリタイアしようと思った。
人間不信になった。
体も心もぼろぼろになった。
1人で泣いた。
何度も泣いた。

今はこんなこと想像もつかない第4次審査が始まる・・・・・・・・

<この続きはいよいよ次回から、『続・さしさわりがない話』が登場!>


↑作業中のタカシ

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